中学生不登校、帰ってこなくなる

 こんにちは、ハルトマンです。

 以前の記事で私はカードゲームショップに行くようになった話を書きました。そこで今回は時間を持て余した中学生不登校が変な遊びを覚えるとどうなるかの一例を書きたいと思います。


 最初、私が行っていたお店は警察署のすぐ前にあるリサイクルショップでした。中古品のCDやゲームソフトを扱う傍でカードゲームの取り扱いもやっていました。店内には机と椅子が置いてあり平日は夕方から、土日は開店からカードゲームプレイヤーが集まるようになっていました。客層は幅広く、小学生から大学生、社会人や無職などが集まっており縦にも横にも広い空間を形成していました。

 中では常時対戦やトレードの市場が立っており活気に溢れていました。この頃の私は常に対戦を好んでおり無い頭で考えたデッキを振り回し一喜一憂しておりました。トレード市場では常にトレンドに沿ったカードやマイナーながらも一定の評価があるカードが取引されており近隣の大型カードショップに立っている取引相場や買取販売価格などを元にレートが形成されていました。

 リサイクルショップではカードの販売とくじが扱われておりトレード市場に足りないカードを供給したりくじに高額カードを入れ私をはじめとする博打好きを遊ばせてくれました。ですが今でも思います。幾ら何でも総量50個いかない100円のくじに取引相場5000円以上のカードを入れるのは正気の沙汰ではありませんでした。

 さらにこの頃に障害溢れる私に社会性を叩き込んでくれた師匠(本人曰く、自分のテーマソングはEarth,Wind&FireのSeptember)に出会いました。

 師匠は所謂トレンドに対してメタ的な視点が強い方で流行している形式のデッキをゴミ箱に捨てられているカードでデッキを即席で組み立てたり、見向きされないアーキタイプを使い相手の対策を迂回する奇策を使うことが趣味のプレイヤーでした。

 ゲームセンターでも同じように性能より腕で勝つことを美徳としており味方にすれば心強いが敵にすると楽ではないと評価されていました。私は師匠の下でカードゲームの戦い方からカードゲームショップに置いてあったカイジのスロットマシンで7の入れ方を教わるなど多くのことを学びました。

 さらにカードショップで多くの友人を得ました。自分より年下でも多くの戦績を残しているプレイヤーや年上で自分より弱かったプレイヤーなど年齢と実力は等しくない、ということもこの頃学びました。


 ここまで楽しい環境です。実家に帰りたくなくなるのもまた道理というもの、土日などは開店から店に入り浸り閉店後は近所のマクドナルドに仲間と陣取ってコーヒーとアップルパイを齧りながら感想戦や対戦をやったりと徐々に午前帰りが多くなるようになりました。親や祖父は私を戒めようと家から締め出したりもしましたが私がこれを口実に家が閉まっていたから帰らなかったと言うようになると向こうも諦めたようでとりあえず生きて帰ってこいとのスタンスに変化していきました。

 友達の部屋に泊まることも多く、麻雀を覚えたのもこの頃でした。最初は楽しく打っておりましたが有名大学の薬学部や工学部などの友達にはミンチより酷いことにされました。なんとか倒そうと必死になっていましたが頭と場数で負けている時点で勝機がないことに早く気付くべきでした。


 こうして、私は家にはシャワーと寝る以外の用がなくなり常にどこかへ行っているようになりました。

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