投稿

7月, 2017の投稿を表示しています

やりたいと言うヤツほどやらない(上)

 こんにちは、ハルトマンです。  今回は久しぶりに高校生活を思い出してみようかと思います。  だらだらと委員会仕事を後輩に伝えながら迎えた試験期間真っ最中の頃、高校文化祭の実行委員の募集がかかりました。私は文化祭をどうせ既にある委員会仕事の延長線上の何かだとしか認識しておらず、どうせ委員会に無茶振られるくらいなら内部に入って弾除けしておこうと思い実行委員になりました。  過酷な夏の始まりです。  私がいた高校では全日制コースと通信制コースの二つがあり私は通信制コースに在籍していました。文化祭は全日制と通信制合同で行う催事でした。基本は全日制が決めたコースに沿って通信制も間借りする形で文化祭を執り行うわけですがこの時の全日制は頭が2、3悪かったようで何を思ったか文化祭テーマを「 革命 」と決めこれをぶち上げて来ました。学校で、しかもカトリック系ミッション高校で、文化祭のテーマが真っ赤。  正気の沙汰とは思えませんでした。  文化祭自体は夏休み明けすぐに開催することになっていましたが実際の行動は休み明けからスタートすると聞いた私が大慌てで各教員に根回しをかけようとするも夏休み中は学校自体が閉まると言うことで余裕あるスケジュール編成は完全に不可能となってしまいました。  正気の沙汰とは思えませんでした。  通信制文化祭実行委員第一回打ち合わせでは具体的に何をするかが検討されました。委員長は言いました。映画を撮りたい。私は言いました。プロット持って来い。委員長は言いました。映画を撮りたい。私は言いました。道具はあるのか? 委員長は言いました。ない。こうして監督(笑)以外の撮影、編集、効果、照明、音声が私となりました。教員は止めるどころが煽ってきやがったので後で全員巻き込んでやりました。  正気の沙汰とは思えませんでした。  一方、キルト委員会では文化祭展示作品、壁一面を覆うタペストリー制作が決定し具体案の詰めが行われ始めていました。私を含め野郎一同はデザインなどと言う文化的行為はできずただ男子高校生ゴリラパワで強い縫い目を作ることしかできませんのでデザインは女子に任せCoDMW3 の話で盛り上がっていました。  図書委員会では新規書籍購入の正当性を作る目的の実績作りが開始されており実務中の写真や貸し出し実績の表化が着々と進行し

作れるものならなんでも作るよ

 こんばんは、ハルトマンです。  最近更新できず申し訳ございません。  今回の記事は私が最近 エデン で作った料理とその総評を書こうかと思います。  常駐メニュー  1、牛肉のコロッケ/白身魚のフライ 1個100円 単品料理  まず揚げ物料理を考えた時、串物を考えました。しかし某業務用スーパーマーケットに適当な商品が無かったため、牛肉のコロッケと白身魚のフライを採用しました。この二つを比較すると売れ行きでは白身魚のフライの方が好調です。さらに魚と牛肉では魚の方が現代では食べる機会が少なく魚を食べたいという需要に応えていると考えられます。今後、白身魚のフライは継続して提供致しますが牛肉のコロッケについては再検討する必要があると判断できました。  2、フィッシュ&チップス 一皿500円  平日本営企画でも安定してご注文を頂いている一品です。内容は前述した白身魚のフライ2個とフライドポテトを適量皿に盛り付けた料理となります。味付けは白身魚のフライは塩のみ、フライドポテトは岩塩とハーブの混合調味料を使用しておりお酒を飲むお客様方のみならず幅広くご注文を頂いております。しかし何度かこの料理に対してもお客様からご指摘ご意見を頂戴したことがございます。白身魚のフライを食べた後にフライドポテトは流石に重いや単純にポテトの量が多いなどの問題点はお客様からのご意見で認識できた問題でした。この問題については量を半分にしたハーフサイズを実装するかあらかじめ量が多いことを明記して共有して食べていただくことを推奨するかで検討しております。  3、冷やしトマト 一皿200円  ある時、ツイッターで冷やしトマトはコストパフォーマンスが悪い、冷やしトマトを注文する人間は経済感覚がない、などの言説が流布しておりました。まず第一の論点、コストパフォーマンスについて検討してみますと冷やしトマトは材料価格コスト以上に調理コストがかさむ料理となっております。私が店で冷やしトマトを出す場合はまずトマトを冷蔵庫で長時間冷却します。次に潰さないことと短時間で切り分け手の熱がトマトに伝わらないようにする為に包丁を研ぎまず。次にまな板を洗い熱湯をかけ煮沸消毒を行います。最後にトマトを切りますがこれも短時間でなおかつ切った断片が立つように切ります。このように冷やしトマトを

騙されるヤツから兵隊に売られる

  こんにちは、ハルトマンです。  皆様はエリア88をご存知でしょうか。主人公は大手航空会社勤めでしたが友人の裏切りによりバーで潰されてしまい傭兵として熱砂の空に売り飛ばされてしまった話です。  かく言う私もエデンで飲んでいたらこのザマなのでございます。  記憶も怪しい高校一年生が終わり、高校二年生になりました。クラスは生え抜きのヤンキーと陰キャラが揃いクラスまとめて特別対応になっていました。そしてもう一つ、後輩ができました。私たちのクラスをネオ・サイタマとすれば一年生のクラスは『日常』世界でした。だから拉致りました。  図書委員会は慢性的な人不足、後輩ができたと言うこともあり担当教員も含めてどうやって勧誘するかと盛り上がっておりました。どこかで委員会説明のタイミングを作って他の委員会も込みで紹介する、帰りのタイミングで勧誘する、などお行儀のよろしい手法が女子たちの間でキャッキャウフフと話し合われておりました。  私は何故か図書委員会と直接関係無いけど監視要員兼暇つぶして来ていた一年生担任に今クラスに誰かいないかと確認を取り、いつも放課後残って駄弁ってる若いのが三人いるとの情報を手に入れました。そしてキャッキャウフフしている連中を完全放置して隣の一年生クラスに行き彼らを見つけてこう言いました。  「オイ、なんか先生が呼んでるぞ」  突然先輩から声をかけられしかも先生からの呼び出し、学校に来てから数日も経っていない彼らは驚き図書委員会をしている部屋に来てしまいました。  とりあえず彼らを部屋に入れて  鍵を閉め  私は言いました。  「おめでとう、今日から君たちは図書委員会だ」  状況を察した教員×3は拍手で彼らを迎え、状況が分からずとりあえず合わせて拍手をするキャッキャウフフ勢、そして状況が分からず固まる一年生×3。  徐々に皆が状況を飲み込み始め私がやった蛮行は事後承認されて行きました。ついでに彼らをキルト委員会にも放り込みこの日より彼らは屈強な委員として針と本に勤しむことになりました。やったぜ 前の記事 / 次の記事

 こんにちは、ハルトマンです。  ある日は縫い仕事、またある日は図書室で事務仕事。勉強の記憶より委員会仕事の記憶が多い高校時代でした。というより勉強が壊滅的でした。  小中学校とは縁遠い生活をしていたので基礎が完全になく、自習をしようにも勉強の方法が分からず止まってしまい、挙句この頃は判明していなかった書字障害がノート取りを含む勉強全般に足かせとして嵌っていてどうにも自分が学習に繋がることはありませんでした。  きっとあれだけ商いに集中できていた要因として成果の出ない勉強より成果が出る商いがあったことが考えられます。この二つの対比は実に単純で自分自身のモチベーションの根幹はあくまで”成果”という要素が強くあるということを示唆しています。そして私は成果が出る方向へ、そして嫌なことがない自由な世界へと流れて行きました。  家や学校より外の方がずっと楽しかったです。勝った負けたもあれば美味い不味いもあって聖人もいればクズもいる。そんな環境に私は馴染んで行きました。小学校の時点で枠組みから外れた身ですから当たり前と言えば当たり前なのでしょう。危ないことも沢山ありましたが危険なのは家も変わりません。どこへ行こうとも殺そうとしてくる奴はいつでも殺しにかかって来ます。  私がいた地域は治安もそこまで良い場所ではありませんでした。ある時、友達のカードが盗まれ別の友達が犯人だったことがありました。盗まれたカードは即日売り飛ばされ現金化されていました。友人から下手人に落ちた彼を尋問して実家まで行くとそこは市内の外れにある公営団地、ああ、またここか。私はこの時点で回収を諦めました。そこは一定の所得がある層の全てが市の中心部のマンションへ引っ越してしまい、利便性が悪い団地群の治安は一気に悪化して行きました。  カードゲームショップのゴミ箱からカードを拾って遊んでいた子供達も大体団地住まいが多く、相手を住んでいる場所で考えなければならない実情もありました。  遊びの世界だから、では済まされないことはあります。それが金に絡むことであれば尚更です。子供に限らず歯止めの効かない大人も多く商品の万引きや詐欺、暴力沙汰などもありました。しかし私は平和な学校よりこちらの世界の方が馴染んでいました。  今でも大学に行くとムズムズすることがあります。きっと馴染まなければならな

太陽と低気圧、お前らちょっとそこ座れ

 こんにちは、ハルトマンです。  このブログを始めてから昔話を思い出すことが増えてまいりました。店からの帰り道でこの前はあれを書いたから次はこれを書こう、あれを書いたけどもしかして時系列逆?など一人脳内検証する毎日でございます。今回は箸休め的な意味を込めて雑記を書いてみようと思います。  最近のエデン  普段各クラスタが平和にキャッキャウフフしているお店ですが時たま不心得者が現れるのはどの飲み屋も同じようなものでエデンも御多分に洩れず不心得者の粗相でご近所様と衝突する事となってしまいました。まぁこの案件に関してはてんちょうのシマ案件なので内政屋としては店にカチコミかけられたら即ツイキャス起動して実況しなきゃなと心得ている次第です。  五月には揚げ物を実装してご好評を頂き、六月にはアルコール類の拡充が一定の効果をあげたように思います。では今月は何をしようか、まずやりたいことはノンアルコールカクテルの実装です。エデンは飲み屋でございますが多くのお客様がコーラを楽しまれている実態があります。理由は明日仕事、薬の都合、宗教上の制約、体質の問題、粗相防止など様々お酒を飲めない理由が聞こえています。どれも当たり前のことであり私としても文句を言うどころかソフトドリンク類の拡充を考えるほどでした。しかしエデンは『Bar』です。放課後の部室、アジト、友達(親戚)の家、宅飲み、屋根付きの公園、居酒屋、ラーメン屋など貴重なご意見を頂戴しているイベントバーエデンですがあくまで飲み屋です。せめてシェイカーもいただいたことですし時期は未定ですがノンアルコールカクテルを実装して公共の福祉に資せるよう努力致したい次第です。  エデン以外   これ 行きたい。最近エデンで啓典系宗教話が多くてそろそろブッダ見たい。西洋絵画系企画展行ってこれでもかと言うほど聖母子像見てもう飽きた。アジアだ、ブッダだ。  最近カメラ振り回せてないので 根津美術館 の中庭行きたい。あと行こう行こう思っていて行けていない 浜離宮 も行きたい。 夢の島熱帯植物館 も良さそう。とにかくカメラを振り回したい。 前の記事 / 次の記事  

遍歴商人からジョブチェンジしました

 こんにちは、ハルトマンです。  最近エデン業務が立て込みこちらの更新ができず申し訳ありません。  前回までの記事をまとめますと私は高校一年生の時点でクラスはジャングル、委員会はキルト委員会と図書委員会の掛け持ち状態をしている状態でした。  部活はどうした、と疑問に持たれる方もいらっしゃると思いますが私が行っていた通信制高校はそもそも部活というものがなく仕事と保険の先生がやっていらっしゃったギター教室、キリスト教関係の何か、程度しかなく私は学校での仕事と学校の外での仕事が本分であったため特に部活でどうこう語れることはありません。  この頃の私は委員会仕事が終わると即学校を離れ商いに戻っていました。委員会終わりにどこかで友達と何か飲み食いなどということはありませんでした。原因は高校が山にあり終バスを失う危険性、街灯の無い帰り道で遭難する危険性等があり冬場ではさらに極寒環境になることから一刻も早く街へ戻りたい一心でした。  街に戻るとまずいつもの店で仲間連中と合流して相場の確認や在庫融通などスタートアップから初めて朝まで商いでした。しかし中学生時代とは大きく商いの仕方や環境が異なっておりました。最大の変化はスマートフォンの普及です。誰しもが片手でインターネットに、これは私たちの商売に致命傷とチャンスを与えてくれました。  それまで価格は地域の需要と供給で成り立っていました。仮にカードショップ一店舗あたりが供給できる量が1000だったとして、需要側が1000以下であればカードの価格は下落します。しかし逆に1000以上の需要があった場合その分カード価格は高騰していきます。カードショップは地域によって店舗数に差がありプレイヤーは多いのに店舗が少ない、あるカードゲームタイトルは人気だが別のタイトルがこの地域では不人気、など需要と供給は非常に不安定な状態でした。私たちはこの地域間格差を利用してある地域で需要が少ない商材を仕入れて別の需要が多い地域で売る遍歴商人のようなことをしていたわけです。  スマートフォンはこの商売を潰してくれました。ネットオークションやカードショップ通販、それらを基盤とした価格情報サイトが誰でも片手でアクセスできるようになったのです。カードショップもプレイヤーも情報サイトの価格を基準として考えるようになり、トレード市場でのカード