遍歴商人からジョブチェンジしました

 こんにちは、ハルトマンです。

 最近エデン業務が立て込みこちらの更新ができず申し訳ありません。


 前回までの記事をまとめますと私は高校一年生の時点でクラスはジャングル、委員会はキルト委員会と図書委員会の掛け持ち状態をしている状態でした。

 部活はどうした、と疑問に持たれる方もいらっしゃると思いますが私が行っていた通信制高校はそもそも部活というものがなく仕事と保険の先生がやっていらっしゃったギター教室、キリスト教関係の何か、程度しかなく私は学校での仕事と学校の外での仕事が本分であったため特に部活でどうこう語れることはありません。

 この頃の私は委員会仕事が終わると即学校を離れ商いに戻っていました。委員会終わりにどこかで友達と何か飲み食いなどということはありませんでした。原因は高校が山にあり終バスを失う危険性、街灯の無い帰り道で遭難する危険性等があり冬場ではさらに極寒環境になることから一刻も早く街へ戻りたい一心でした。

 街に戻るとまずいつもの店で仲間連中と合流して相場の確認や在庫融通などスタートアップから初めて朝まで商いでした。しかし中学生時代とは大きく商いの仕方や環境が異なっておりました。最大の変化はスマートフォンの普及です。誰しもが片手でインターネットに、これは私たちの商売に致命傷とチャンスを与えてくれました。

 それまで価格は地域の需要と供給で成り立っていました。仮にカードショップ一店舗あたりが供給できる量が1000だったとして、需要側が1000以下であればカードの価格は下落します。しかし逆に1000以上の需要があった場合その分カード価格は高騰していきます。カードショップは地域によって店舗数に差がありプレイヤーは多いのに店舗が少ない、あるカードゲームタイトルは人気だが別のタイトルがこの地域では不人気、など需要と供給は非常に不安定な状態でした。私たちはこの地域間格差を利用してある地域で需要が少ない商材を仕入れて別の需要が多い地域で売る遍歴商人のようなことをしていたわけです。

 スマートフォンはこの商売を潰してくれました。ネットオークションやカードショップ通販、それらを基盤とした価格情報サイトが誰でも片手でアクセスできるようになったのです。カードショップもプレイヤーも情報サイトの価格を基準として考えるようになり、トレード市場でのカードの価値価格設定基準が地域対地域の価格差ではなくネット価格対地域価格の構図になりました。

 ある種インターネット価格が絶対性を持ち、Youtubeやニコニコ動画などでプレイ動画が配信され強いカードの情報が即座に拡散する時代の到来。それはプレイヤーにとっては恩恵大きく、商人にとっては試練の時代でもありました。

 誰しもが価格を知り、価値を知っている時代で価格差利益を得るにはそれだけ大規模に商いを立て薄利多売をしなければなりません。私は商売を変えました。この時代多くいたプレイヤーはプレイ動画は上手い、しかし自分は上手くない。真似もできなければ何をしているかわからない、でも動画のようにやってみたい。このような気持ちを強く持っていました。私はそれに応え将棋でいう指導対局のようなものを始めたのです。

 このカードは何が強いか、このデッキの傾向と対策は、プレイングの何が適切で不適切か、それらの問いに全て答え一人一人を大会入賞レベルまで鍛え上げていきました。ある小学生の兄弟は兄は自己流に固執して負けデッキが弱いと言い、徹底的に鍛え上げていた弟はその場で兄からデッキを奪い取り次の大会に出て優勝を引っさげ帰ってきました。彼は兄にデッキを返し言いました。

 「にいちゃんこのデッキ強いじゃん」

 腕の時代です。それまでもプレイングの腕はゲームの大半の要素を占めていましたが情報格差が狭まったことによってさらにプレイングの要素は割合を増しました。その分、指導時間は長くなり大きな大会前日は泊まり込みで指導をして学校に戻ることもありました。性分として一度面倒を見始めたら最後まで責任は持ちたいので勝っても負けても本人の目標達成まで付き合い続けた結果、留年しました。一年時の取得単位数はズタボロでした。あともっと厄介なことにも巻き込まれましたがそれは別の記事で詳しく書きたいと思います。缶コーヒー一本でやる仕事じゃなかったな。

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