やりたいと言うヤツほどやらない(上)

 こんにちは、ハルトマンです。

 今回は久しぶりに高校生活を思い出してみようかと思います。

 だらだらと委員会仕事を後輩に伝えながら迎えた試験期間真っ最中の頃、高校文化祭の実行委員の募集がかかりました。私は文化祭をどうせ既にある委員会仕事の延長線上の何かだとしか認識しておらず、どうせ委員会に無茶振られるくらいなら内部に入って弾除けしておこうと思い実行委員になりました。

 過酷な夏の始まりです。


 私がいた高校では全日制コースと通信制コースの二つがあり私は通信制コースに在籍していました。文化祭は全日制と通信制合同で行う催事でした。基本は全日制が決めたコースに沿って通信制も間借りする形で文化祭を執り行うわけですがこの時の全日制は頭が2、3悪かったようで何を思ったか文化祭テーマを「革命」と決めこれをぶち上げて来ました。学校で、しかもカトリック系ミッション高校で、文化祭のテーマが真っ赤。

 正気の沙汰とは思えませんでした。

 文化祭自体は夏休み明けすぐに開催することになっていましたが実際の行動は休み明けからスタートすると聞いた私が大慌てで各教員に根回しをかけようとするも夏休み中は学校自体が閉まると言うことで余裕あるスケジュール編成は完全に不可能となってしまいました。

 正気の沙汰とは思えませんでした。

 通信制文化祭実行委員第一回打ち合わせでは具体的に何をするかが検討されました。委員長は言いました。映画を撮りたい。私は言いました。プロット持って来い。委員長は言いました。映画を撮りたい。私は言いました。道具はあるのか? 委員長は言いました。ない。こうして監督(笑)以外の撮影、編集、効果、照明、音声が私となりました。教員は止めるどころが煽ってきやがったので後で全員巻き込んでやりました。

 正気の沙汰とは思えませんでした。


 一方、キルト委員会では文化祭展示作品、壁一面を覆うタペストリー制作が決定し具体案の詰めが行われ始めていました。私を含め野郎一同はデザインなどと言う文化的行為はできずただ男子高校生ゴリラパワで強い縫い目を作ることしかできませんのでデザインは女子に任せCoDMW3の話で盛り上がっていました。

 図書委員会では新規書籍購入の正当性を作る目的の実績作りが開始されており実務中の写真や貸し出し実績の表化が着々と進行していました。やばいところは全削除しました。

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